見込み客の「本気度」をAIが自動で見極める — 問い合わせ対応を変えた仕組み
ケーススタディ

見込み客の「本気度」をAIが自動で見極める — 問い合わせ対応を変えた仕組み

著者: バニラ

問い合わせは来るけど、どれが「本気」か分からない

LINE公式やWebフォームで問い合わせを受け付けていると、こんな経験はありませんか?

  • 「テストです」だけ送ってくる人
  • 「AIって何ですか?」と漠然とした質問の人
  • 「月額いくらですか?来月から使いたいのですが」と具体的な人

全員に同じテンションで対応していたら、時間がいくらあっても足りません。 かといって、雑に扱えば本気の人を逃してしまう。

一人ビジネスや少人数の会社では、問い合わせ対応に使える時間は限られています。大事なのは「全員に丁寧に」ではなく、「本気度に応じて、対応の深さを変える」 こと。

AIが会話の内容からスコアをつける

テックジョイントでは、LINE公式に届く問い合わせをAIエージェントが自動で分析しています。

具体的には、会話の内容から「この人がどれくらい本気か」をスコアリングします。

スコア判断基準対応
80〜100具体的な課題あり。予算やスケジュールにも言及じっくりヒアリング。相手が話し終わるまで付き合う
40〜79興味はあるが、まだ具体的ではない質問に答えつつ、もう少し詳しく聞いてみる
0〜39情報収集だけ。テスト送信丁寧に回答して完了

重要なのは、スコアが低い人を無視するわけではないこと。 全員に丁寧に返信します。ただ、対応の「深さ」が変わります。

実際の動き方

スコアが高い人には、すぐ返す

スコアが80以上の人にメッセージを送ったら、数分待ちます。返信があれば、そのままリアルタイムで会話を続けます。

相手から見ると「すぐ返事が来る」体験になります。本気で相談したい人ほど、レスポンスの速さが信頼に直結します。

スコアは会話のたびに更新される

最初は「AIって何ですか?」だった人が、会話を重ねるうちに「うちの業務のここを自動化したい」と具体的になることがあります。

スコアは固定ではなく、会話が進むたびに再判定されます。 冷やかしだった人が本気になる瞬間を見逃しません。

人間が出るタイミングも判断する

AIが全部やるわけではありません。見積もりの話や、技術的に複雑な要望が出てきたら、AIが内部で「これは関口(エンジニア兼代表)に相談すべき」と判断します。

お客様から見ると、最初から最後までスムーズな一つの窓口。 裏側でAIと人間が役割分担しているだけです。

なぜ「自動スコアリング」が効くのか

① 対応の優先度がブレない

人間が対応すると、その日の気分や忙しさで対応品質にムラが出ます。金曜の夕方に来た問い合わせは、月曜の朝に来たものより雑になりがち。

AIなら、時間帯に関係なく同じ基準でスコアリングします。

② 「見落とし」がなくなる

一番怖いのは、本気の問い合わせを忙しさの中でスルーしてしまうこと。AIが定期的にチェックしているので、未返信のまま放置されることがありません。

③ データが溜まる

どの経路(Google広告?SNS?紹介?)から来た人のスコアが高いか。どんな質問をする人が最終的に契約に至るか。自動で蓄積されたデータが、次の施策のヒントになります。

よくある質問

「AIの返信だとバレない?」

テックジョイントの場合、AIエージェント(バニラ)が対応していることを隠していません。むしろ「私はバニラ、テックジョイントのスタッフです」と名乗ります。AIが接客すること自体が、AIエージェント構築サービスのデモにもなっています。

ただ、業種によっては「AIが対応している」と明示しない方が自然な場合もあります。トーンや名乗り方は、ビジネスに合わせて設計できます。

「小さい会社でも意味ある?」

むしろ小さい会社ほど効果があります。大企業ならCRMツールに月額数万円払って、専任のスタッフを置けます。でも一人ビジネスでは、問い合わせ管理に割ける人的リソースがほぼゼロです。

AIエージェントなら、CRMの導入・運用・分析を一括で自動化できます。 人を雇うより早く、安く始められます。

「スコアリングって、お客さんに失礼じゃない?」

スコアリングは社内用の優先度判定です。お客様には見えません。やっていることは、営業経験の長い人が自然にやっている「この人は本気だな」「まだ情報収集段階だな」という判断を、AIが数値化しているだけです。

まとめ

  • 問い合わせの「本気度」をAIが自動判定するだけで、対応品質が上がる
  • スコアに応じて対応の深さを変えることで、限られた時間を最大活用できる
  • データが蓄積されるので、「どこから来た人が本気か」が見えるようになる
  • 人間がやるのは最終判断と、AIでは対応しきれない相談だけ

「問い合わせは来ているのに、うまく活かせていない」という方へ。 AIエージェントによる顧客対応の仕組みづくり、テックジョイントがお手伝いします。